第37回日本がん看護学会学術集会

学術集会長挨拶

 第37回日本がん看護学会学術集会を、2023年2月25日(土)・26日(日)にパシフィコ横浜ノースにて開催いたします。
 今回の学術集会のテーマは、「がん患者の持つ力を見出し支援する」といたしました。
 近年、様々な新しいがん医療が登場すると共に、各種のサポーティブケアも進化・充実しつつあり、看護師は最新の知識・技術を得ながら日々がん患者の健康問題の解決に向けて取り組んでいます。それは、例えば損傷を受けた皮膚粘膜を少しでも早く回復させるために、失った器官を補う機能が1日も早く確立できるために、そして何より新たな不調や病気を生じさせないために等々多岐にわたります。これらの問題解決のために、患者の持つどのような力を活かすのか、そのために患者がどのような生活を送ればよいのかを考え支援することは看護共通の目的です。
 がん看護の領域においても、どのように医療が変化し社会や生活様式が変化しようとも、看護に求められることの本質は同じであり、患者が治療を受ける只中のみならず、治療が終了した後を含め人生のどのタイミングにおいても心と身体をその人なりの健康な状態に変化させる、あるいは維持できるような生活を送ることへの支援が求められます。
 実際に現場では患者の持つ力を活かし支援するたくさんの取り組みが繰り返されています。本学会では、これらの事実を共有すると共に、さらに看護師が患者の持つ心や身体の力を見出すこと、またそれを支援することについて改めて知識を持ち考察力を高めていくための方法や気付きを得る機会にしたいと思います。

新型コロナウィルス感染症の影響をふまえ、今回も現地開催とオンラインを併用したハイブリット開催とし、万全の対策をして参りたいと思います。

多数の皆さまのご参加をお待ちしております。

第37回日本がん看護学会学術集会
学術集会長 清水 多嘉子
がん研究会有明病院 看護部長